群馬県

川原湯温泉

温泉自然街歩き

八ッ場ダムの底に沈んだ温泉地、と聞いて足が向いた。 移転して新しくなった川原湯温泉は、どこか静かな諦めと、それでも続く生活の匂いがする。 冬の空気は澄んでいて、硫黄の香りが鼻をついた。 ここには「賑わい」じゃなく「しみじみ」を求めて来るべき場所だ。

Best Season 冬(12〜2月)がおすすめ。 空気が澄んでダムの湖面が美しく見える。 雪が積もると温泉の湯気と相まって、静かな別世界になる。

川原湯温泉のおすすめスポット

01

王湯|移転してもここにある、350年の湯

川原湯温泉の共同浴場、王湯。

入浴料は500円。

フロントで料金を払って、小さな暖簾をくぐる。

脱衣所はこぢんまりしている。

4〜5人入ればいっぱいになるような浴槽。

お湯はやや白濁した硫黄泉で、少しぬるめの42度前後。

肌にじわっとなじむ感覚がある。

「旧地に湯が出たのは江戸時代から」という話を、受付のおばちゃんに聞いた。

ダム建設で土地ごと移転したのに、この湯は引き継がれた。

そう思うと、なんとも言えない気持ちになる。

冬の平日の昼間、ほぼ貸切だ。

湯船に浸かりながら、外の冷たい風の音だけが聞こえる。

こういう時間が、旅に来た本当の理由だったりする。

営業は8:00〜20:00。

火曜定休なので注意。

■ 王湯 住所:群馬県吾妻郡長野原町川原湯温泉 川原湯温泉駅近く 料金:大人500円 営業時間:8:00〜20:00 定休日:火曜日
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02

川原湯温泉駅周辺|新しい街が、まだ息をつき始めたばかり

2014年に移転した新しい川原湯温泉は、街ごと山の斜面に引っ越した。

川原湯温泉駅も新しい。

ホームから見える八ッ場ダムの湖面が、妙に青かった。

駅前を少し歩いてみる。

旅館や土産物屋が数軒、道沿いに並んでいる。

でも人の気配は少ない。

昼間でも静かすぎるくらい静かだ。

「まだ根付いてる途中なんだな」。

移転から10年。

新しい建物と、冬枯れた山の景色がまだ噛み合っていない感じがある。

それがリアルで、かえって目が離せない。

30分も歩けば一周できるくらいの小さな温泉地。

急ぐ必要はない。

ゆっくり歩いて、ダムを眺めて、湯に入るだけでいい。

八ッ場ダムの展望台まで車で5分ほど。

湖の色が天気によって全然違うので、午前中に見ておくのがいい。

■ 川原湯温泉駅周辺散策 住所:群馬県吾妻郡長野原町川原湯温泉 アクセス:JR吾妻線「川原湯温泉駅」下車すぐ 駐車場:駅前に無料駐車場あり
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03

八ッ場ダム展望台|沈んだものを、水が静かに覆っている

川原湯温泉から車で5分ほど。

八ッ場ダムの展望台に立った。

冬の昼過ぎ、風が強かった。

眼下に広がるエメラルドグリーンの湖面。

水量によって色が変わるらしく、この日は少し緑がかっている。

ダムが完成したのは2019年。

工事が始まってから60年以上かかったと聞いた。

その間に、温泉地があって、人が暮らしている。

今はそこに水がある。

感傷的な話をするつもりはなかったが、しばらく動けない。

ただの観光ダムじゃない、という感じがした。

展望台は無料。

駐車場も無料で10台ほど止められる。

ダムの堤体は歩いて渡れる。

高さは116m。

橋の上に立つと、足がすくむ人もいる。

夕方に来ると光の加減で湖面の色が変わる。

時間があれば夕刻前に再び訪れたい。

■ 八ッ場ダム展望台(やんば見放台) 住所:群馬県吾妻郡長野原町川原畑 料金:無料 営業時間:見学自由 アクセス:川原湯温泉駅から車で約5分
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モデルコース

Day Trip 10:00 川原湯温泉駅着 → 11:00 王湯で入浴 → 12:30 駅前で昼食 → 14:00 八ッ場ダム展望台 → 15:30 温泉街散策 → 16:30 帰路
1 Night 1日目:東京から2時間でアクセス。チェックイン後すぐ王湯へ。夜は宿の夕食でのんびり。 2日目:朝の八ッ場ダムを貸切気分で満喫。透明な冬の空気の中、9時頃には出発できる。
Travel Tips 冬の吾妻線は本数が少ない。 電車の場合、1〜2時間に1本しかない時間帯もある。 帰りの時間は必ず確認を。 車があるほうが断然動きやすい。 王湯は火曜定休なので旅程に注意。

川原湯温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間22分
水戸から 約3時間7分
名古屋から 約3時間13分
前橋から 約3時間22分
高崎から 約3時間22分
備考 バス

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川原湯温泉へは前橋から日帰りがおすすめ

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