季節ごとに顔が変わる公園がある。 春はネモフィラ、秋はコキア。 どちらも「一度は見たい」と思わせる景色だ。 広さ350ヘクタール。 海沿いの風を受けながら歩くと、 東京の喧騒がどこか遠くに感じる。 ここは、ただ花を見に来る場所ではない。 1日かけて、ゆっくり過ごす場所だ。
春には丘一面がネモフィラの青に染まり、風に揺れる花が波のように見える。潮の香りを含んだ常陸灘の風が頬に当たり、東京の喧騒が遠のいていく。春のネモフィラと秋のコキア、季節ごとにまったく違う顔を見せる350ヘクタールの公園は、1日かけてゆっくり過ごしたい場所だ。花の時期は駐車場が満車になりやすく、JR勝田駅からの直行バス(片道280円)が便利。帰りのバスは混むので閉園1時間前に動き始めるのが賢い。拠点は水戸駅で、現地はバス移動が基本となる。
国営ひたち海浜公園のおすすめスポット
みはらしの丘|青い絨毯が、空と溶け合う朝
4月下旬から5月上旬。
その時期だけ、丘全体が青くなる。
ネモフィラ、約530万本。
数字で聞いてもピンとこない。
実際に丘の上に立って、やっとわかった。
視界いっぱいに広がる青。
空との境界が、わからなくなる瞬間がある。
風が吹くたびに花が揺れて、
丘全体がさざ波みたいに動いた。
混雑のピークは10時〜14時ごろ。
開園直後の9時30分に入ると、
人が少なくて、光も柔らかい。
その時間帯に来てよかったと心から思った。
丘の頂上まで歩いて約15分。
息が上がりかけたところで視界が開ける。
その瞬間のために、足を動かす価値がある。
コキアの丘|燃えるような赤が、秋を知らせる
9月はコキアが緑色だ。
それが10月に入ると、一気に赤く染まる。
その変化が早くて、驚いた。
約3万2000本のコキア。
ひとつひとつはまるまるとした球体で、
丘全体がもこもこしている。
可愛いという感想が先に来た。
夕方の光が当たったときが一番きれいだ。
逆光で赤がさらに濃くなって、
シャッターを押し続けた時間があった。
混雑はネモフィラの時期ほどではない。
でも週末の午前中はかなり人が多い。
平日の午後に訪れたら、
ほとんど待たずに丘を歩き回れた。
コキアの見頃は10月上旬〜中旬の約2週間。
この短さが、毎年人を引きつける理由だ。
砂丘ガーデン・大草原|花と風と、広すぎる空
ネモフィラやコキアだけが目的で来ると、
ここを素通りしてしまうのがもったいない。
砂丘ガーデンは、季節の花が年中咲いている。
春のチューリップ、夏のひまわり。
秋にはコスモスが風に揺れている。
入場料を払えば、全部この中にある。
大草原エリアは、とにかく広い。
奥まで歩くと人がほとんどいなくなる。
芝生に寝転んでいる親子がいて、
そういう過ごし方もあるのか。
海岸ゾーンまで足を延ばすと、
太平洋が見える。
この公園が海に面していることを、
奥まで行って初めて実感した。
全部歩くと1日では足りない。
レンタサイクルが1回100円から借りられる。
次来るときは、最初から自転車にする。
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国営ひたち海浜公園への行き方
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