西山荘の風景
茨城県

西山荘

観光自然

水戸から車で30分ほど走ると、急に空気が変わる。 山に入って、静かになって、時代がひとつ遡る感じがした。 西山荘は、水戸藩主・徳川光圀が晩年を過ごした隠居所だ。 「水戸黄門」の舞台として知られるけれど、実際に来ると、そんな予備知識が吹き飛んだ。 ここは、ただ、静かだ。

Best Season 10〜11月の紅葉シーズンが一番だ。 杉並木と紅葉が同時に楽しめた。 新緑の5月も気持ちよさそう。 冬の雪景色は、まだ見ていない。次の楽しみにしている。

西山荘のおすすめスポット

01

西山荘 茅葺き御殿|300年前の午後に、迷い込んだ

入場料は300円。

安い、と思ったけれど、門をくぐった瞬間に納得した。

ここはお金で測るような場所じゃない。

茅葺き屋根の建物が、木立の中にひっそり建っている。

光圀がここに移ったのは1690年。

それから300年以上が経っても、建物はそのままの姿だ。

縁側に立つと、目の前に池がある。

風が吹くと水面が揺れて、木の葉が落ちてきた。

10月の午後2時ごろ、観光客はほとんどいない。

光圀はここで「大日本史」の編纂を続けた。

天下を歩き回っていた印象があるけれど、実際はここで書き続けていたらしい。

その静けさが、今もそのまま残っている気がした。

派手さはゼロ。

でも、ずっといたくなる場所だ。

■ 西山荘(御殿・庭園) 住所:茨城県常陸太田市新宿町498 料金:大人300円・小中学生150円 営業時間:9:00〜16:30(入場は16:00まで) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日) アクセス:JR常陸太田駅から車で約15分
地図で見る →
02

西山荘 周辺の杉並木|歩くだけで、整っていく

敷地に入る前に、参道を歩く。

両側に杉の木が並んでいて、上を見ると空が細くなった。

高さは20メートル近くある。

足元はしっとりして、苔が生えている。

午前中に来ると、木漏れ日が差し込んでくる。

歩いて5分もかからないくらいの距離なのに、なぜか長く感じた。

悪い意味じゃなくて、時間がゆっくり流れる感覚。

平日の午前10時ごろに訪れたとき、すれ違ったのは2人だけだ。

カメラを持った年配の男性と、散歩中らしい地元の女性。

誰も急いでいない。

観光地にありがちな「映えスポット」感がない。

ただの杉並木なのに、なぜかここが一番印象に残っている。

何かを考えながら歩くのにちょうどいい道だ。

■ 西山荘 参道杉並木 住所:茨城県常陸太田市新宿町498(西山荘入口付近) 料金:無料(散策のみ) 見学時間:日中いつでも 備考:西山荘入場券なしでも参道は歩ける
地図で見る →
03

常陸太田の里山風景|帰り道で、もう一度振り返った

西山荘から車で10分ほど走ると、田んぼと山だけになる。

信号もほとんどない。

茨城にこんな場所があるとは思っていない。

常陸太田市は人口が減り続けている地方の小都市だ。

シャッターが目立つ商店街もあった。

でも、その分、山と川と空だけが残っている。

西山荘に向かう道中、田んぼの畦道で車を止めた。

10月の稲刈り後、切り株がずっと続いている。

遠くに里山が重なっている。

その景色を見て、光圀がここを選んだ理由が少しわかった気がした。

権力の中心から離れて、ここで静かに仕事をする。

理想の晩年だ。

帰り道、もう一度振り返ってしまった。

また来るだろう。

季節を変えて、今度は冬に。

■ 常陸太田市周辺エリア 住所:茨城県常陸太田市(西山荘周辺の里山エリア) 料金:無料(ドライブ・散策) 備考:西山荘訪問とあわせてドライブがおすすめ アクセス:常磐自動車道・那珂ICから約40分
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 10:00 常陸太田駅 → 10:30 杉並木を歩く → 11:00 西山荘見学(約1時間) → 12:30 常陸太田市内でランチ → 14:00 周辺の里山ドライブ → 16:00 解散
1 Night 1日目:水戸観光(弘道館・偕楽園)→ 夕方に常陸太田入り → 地元旅館に宿泊。2日目:早朝の杉並木散策(人が少なくて最高)→ 西山荘をじっくり1時間半 → 昼前に帰路。光圀の足跡を2日かけてたどるルート。
Travel Tips 西山荘は月曜定休。訪問前に必ず確認を。 駐車場は無料で10台ほど止められた。 売店や食事処はないので、飲み物は持参がいい。 常陸太田市内に小さな定食屋が数軒あって、昼は地元の人で埋まっている。

西山荘への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間10分
水戸から 約2時間55分
前橋から 約3時間10分
高崎から 約3時間10分
甲府から 約3時間40分
備考 バス

水戸の宿を探す

西山荘へは水戸から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →