板留温泉の風景
青森県

板留温泉

温泉自然街歩き

黒石市街からバスで30分ほど山を登る。 だんだん雪が深くなる。 窓の外に民家が減っていく。 そして急に、湯けむりが見える。 板留温泉は、そういう場所だ。 観光地っぽい派手さはない。 でも、着いた瞬間に「ここで泊まりたい」。

Best Season 冬(12〜2月)がいちばん来る価値がある。 雪と湯けむりのコントラストは、この季節にしか見られない。 寒さを覚悟してくる分、露天風呂の気持ちよさが倍になる。

板留温泉のおすすめスポット

01

板留温泉街|雪の中に、湯けむりだけが揺れている

温泉街と呼ぶには小さすぎる。

旅館が数軒、川沿いに並んでいるだけだ。

でも、それがいい。

冬に来ると、あたりは完全に雪に埋まっている。

道の両端に積み上がった雪の高さが、1メートルを超えている。

足音が消える。

車の音もない。

聞こえるのは、温川(ぬるかわ)の水音だけ。

宿のフロントで聞いたら、

「ここの源泉は50度くらい。昔からずっと同じ湯が出てる」と言っている。

歴史は400年以上あるらしい。

そんな気配が、たしかに漂っている。

夕方4時を過ぎると街灯が灯り始める。

雪面がオレンジ色に染まる。

そのタイミングを狙って外に出ると、

思わず写真を撮りまくってしまった。

大きな観光地では絶対に味わえない、

「自分だけがここにいる」感覚がある。

■ 板留温泉 住所:青森県黒石市板留 黒石駅からバス約30分(板留バス停下車) 周辺散策は無料・自由
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02

温川沿いの露天風呂|外が寒いほど、湯が気持ちいい

宿の露天風呂は、川のすぐ横にある。

脱衣所から出た瞬間、マイナス5度の空気が顔に刺さった。

思わず「うわっ」と声が出た。

そのままお湯に入ると、ぜんぶ溶けた。

指先から肩まで、じんわりと温まっていく。

お湯の温度は42度前後。

熱すぎず、ぬるすぎず。

長湯できるちょうどいい加減だ。

見上げると、雪をかぶった杉の木がある。

川の音がずっと聞こえる。

空が暗くなってきたら、星が出てきた。

露天風呂に1時間いた。

追い焚きなし、シャワーなし、スマホなし。

ただ湯に浸かっているだけで、

何も考えなくなった。

「湯治」という言葉の意味が、

ここに来てやっとわかった気がした。

泉質はナトリウム-塩化物泉。

肌がすべすべになる、とよく言われるが、

本当にそうだ。

■ 板留温泉(各旅館の露天風呂) 日帰り入浴:500円〜800円程度(旅館により異なる) 営業時間:10:00〜15:00が目安(要確認) 泉質:ナトリウム-塩化物泉
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03

こけし工房の見学|温泉地に根付いた、手仕事の時間

板留温泉の周辺は、津軽こけしの産地だ。

黒石市内にはこけし工房がいくつかある。

温泉の翌朝、宿の人に教えてもらって一軒訪ねた。

工房に入ると、木の削れる音がした。

ろくろがゆっくり回っている。

職人さんは60代くらいで、手を動かしながら話してくれた。

「一本削るのに30分はかかる」と。

津軽こけしの特徴は、胴体の模様と大きな頭。

同じ作家でも、一本ずつ微妙に違う。

棚に並んだこけしをひとつひとつ見ていたら、

20分くらい経っている。

値段は小さいものが1,500円から。

大きくなると1万円を超える。

迷って迷って、手のひらサイズを一本買った。

温泉とこけし。

この地域の冬のセットとして、これ以上ない組み合わせだ。

宿に戻ってこけしを棚に置いたら、

なんとなく部屋が締まった気がした。

■ 黒石市内 こけし工房(要事前確認) 住所:青森県黒石市周辺 見学・購入:工房により対応異なる(飛び込みOKな工房もあり) 料金:小1,500円〜 / 黒石駅周辺の観光案内所で紹介してもらえる
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モデルコース

Day Trip 黒石駅10:00発バス→板留温泉10:30着→街歩き・散策→日帰り入浴(昼〜14:00)→こけし工房→16:00バスで黒石へ
1 Night 1日目:黒石駅→こけし工房見学→板留温泉チェックイン→夕食・露天風呂 2日目:朝風呂→温川沿い散策→チェックアウト→黒石市街でねぷた絵付け体験→帰路
Travel Tips バスの本数が少ない。 1日4〜5本しかない時間帯もある。 事前に時刻表を確認必須。 冬は道が凍る。 滑り止め付きの靴で来ること。 宿は少ないので週末は早めに予約を。

板留温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約6時間32分
水戸から 約7時間17分
前橋から 約7時間32分
高崎から 約7時間32分
名古屋から 約7時間53分
備考 バス

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