風が、強い。 そんな言葉では到底追いつかない。 立っているだけで体が持っていかれそうになる。 ここは北海道の最南端、襟裳岬。 岬の先に立った瞬間、自分がいかに小さいかを思い知る。 それでも、また来たくなる場所だ。
北海道の太平洋側、日高山脈が海へ突き出した最南端に位置する岬だ。駐車場から先端まで徒歩約10分。断崖の上に立つと360度の水平線が広がり、太平洋からの風が絶えず吹き付ける。風の強さは格別で、襟裳岬風の館では実際に強風を浴びる体験コーナーが設けられており、沿岸の壮大な眺望も合わせて楽しめる。アザラシ保護観察所では双眼鏡で沖合の岩礁に集まる野生アザラシを観察でき、岩場に上がる姿が見えることもある。札幌から現地へはバスを中心に移動する。1泊してゆっくり巡りたい。風と断崖と、果てへ向かう一本道。
襟裳岬のおすすめスポット
襟裳岬|風速20m超。それでも先端まで行きたくなる
駐車場から岬の先端まで、歩いて約10分。
距離はたいしたことない。
でも風が強すぎて、前に進めない瞬間がある。
この日の風速は推定20m以上。
帽子は一瞬で飛んだ。
髪は顔に張り付いた。
それでも足が止まらない。
先端に近づくほど、視界が広がっていく。
太平洋が360度近く、どこまでも続いている。
水平線の丸みが、はっきりわかった。
岩場には数十頭のゼニガタアザラシがいた。
望遠鏡で覗くと、日向ぼっこしている。
完全に無警戒で、こっちを気にしていない。
「風の館」の展望台から見ると、より近く見える。
双眼鏡の貸し出しもある。
無料なのがありがたかった。
晴れていても、曇っていても、ここの景色は本物だ。
パンフレットに載っている写真より、ずっと荒々しかった。
風の館|風速25mを、室内で体感する
「風の館」は岬のすぐそばにある施設だ。
入館料は300円。
安いと思って入ったら、予想外に面白い。
館内には風速体験コーナーがある。
風速25mの風を体で受けるやつだ。
正直、なめている。
立った瞬間、目が開けられなくなった。
息をするのが少し苦しかった。
5秒で限界だ。
これが日常の襟裳岬なのか。
年間で風速10m以上の日が、260日以上あるらしい。
穏やかな日のほうが珍しい場所だ。
展示では、砂漠化した岬を緑に戻した話も知った。
昭和30〜40年代、乱伐で丸裸になった丘があった。
そこに地元の人たちがハマナスを植え続けた。
50年かけて、今の景色になった。
外の荒々しさと、その歴史を知ってから見ると、
景色の意味が変わった気がした。
えりも町の食堂|昆布とウニで、胃袋まで北海道になる
襟裳岬といえば、昆布の産地だ。
日高昆布の主要産地がここ、えりも町。
岬近くの食堂に入った。
地元の漁師らしい人が、平日昼間から何人かいた。
観光客は自分だけだ。
頼んだのは「ウニ丼」。
2,800円。
北海道の食堂価格としては標準的だ。
出てきたものが、想像より多かった。
ドーンとウニが乗っている。
甘くて、とろけて、磯の香りが強かった。
新鮮さが違うと、こんなに味が変わるのか。
昆布ラーメンを頼んでいた地元の人のを見たら、
スープが黄金色に輝いている。
次に来たら、あれを頼む。
夕方以降は閉まる店が多い。
昼過ぎには食事を済ませておくのが正解だ。
えりも町内の飲食店は、全体的に数が少ない。
事前にリサーチが必要だ。
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襟裳岬への行き方
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札幌を拠点に襟裳岬へ日帰り・宿泊の旅も便利です
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